首都圏 不動産データレポート

方法と限界

数値の作り方と、どこまで信頼できるか

地域別相場

品質補正(相場の推移)

中央値は、取引された物件の築年・面積・駅距離の構成で変わります。そこで、市区町村・種別ごとにヘドニック回帰という統計モデルを当てはめ、築年・面積・駅距離・用途地域・改装の有無などの影響を取り除いた「基準物件の㎡単価」を四半期ごとに推定します。基準物件は、中古マンションが専有60㎡・築20年・徒歩8分、戸建て(土地と建物)が土地100㎡・築20年・徒歩10分、土地が100㎡・徒歩10分です。都県の線は、市区町村の推定を取引件数で重みづけして合成しています。

駅別相場

取引価格情報の「最寄り駅」ごとに、直近3年の㎡単価の中央値を集計します(中古マンション・戸建てのみ。土地は駅距離との関係が弱いため載せません)。駅からの距離や築年・面積の構成は駅ごとに異なり、順位にはそうした条件のちがいも含まれます。

地価(公示地価)

国土数値情報の地価公示データ(毎年1月1日時点)の標準地を使います。市区町村別は、最新年の標準地の中央値で、標準地が5地点以上のところだけ載せます。指数は、地点ごとの前年比変動率の中央値を毎年つないだもので、標準地の入れ替わりの影響を受けにくい代わりに、水準の比較には向きません。

価格の要因(曲線)

各市区町村のヘドニックモデルの係数(築年・面積・駅徒歩の効果)を、モデルの標本数で重みづけした中央値で都県ごとにまとめ、基準物件を1.0とした倍率の曲線にしました。同じ都県・種別で、単独で当てはめたモデルが3つ以上あるときだけ描きます。他の条件を同じにしたときの平均的な傾向で、個別の物件の価格を示すものではありません。

競売の割引率

次は相場を計算できないため集計から除きます: 土地(更地)の落札、市区町村を特定できない件、その市区町村・種別の相場モデルがない件、面積または建築年がない件、相場モデルが扱う範囲外の件、売却基準価額が異常に小さい件(プレースホルダーと見られる値)。件数は下表のとおりです。

競売の集計から除いた件数(理由別)
理由件数
面積または建築年がない252
相場モデルがない13
市区町村を特定できない396
モデルが扱う範囲外141
土地など対象種別ではない417
売却基準価額が異常に小さい71

競売の集計は、築年区分(都県×種別)は標本10件以上、市区町村別は30件以上(マンション・全築年)のみ公開します。標本が少ないと偶然の影響が大きいためで、同じ地域の標本を無作為に半分に分けて比べると中央値がかなり変わることを確認しています。

限界

更新

週に1回、自動で集計し直します。基準日は各ページの下部に表示します(2026Q1 / 地価2026年 / 競売集計2026-10-03)。